佐田岬半島のランドスケープ
日本一細長い佐田岬半島は、愛媛県伊方町に位置し、全長50Km,最大幅6.4km四国最西端九州を望むことが出来ます。
古来から重要な水陸交通の結接点として知られ最も狭い陸地は僅か800m。海と山が近接し入江を囲むような日本の原風景に55の小さな集落が点在、宇和島(伊達)藩ゆかりの伝統文化がその自然景観に溶け込んでいます。
佐田岬半島は瀬戸内海と宇和海ふたつの海が見える国内唯一の岬であり、豊予海峡で育った魚と燦燦と輝く太陽で育たった柑橘(ミカン)を味わうことが出来ます。
~佐田岬半島の自然美と宝石ように輝く海と集落に受け継がれた文化や営み、本物志向のグルメ、世界に誇る資源が凝縮されたエリアです。
《地形》
日本列島ジオの大地そのまま山が海に沈んで出来た山地と海岸とから構成され、一般的に川といわれる川がなく、平地はほとんどなく瀬戸内海側はリアス式海岸が広がり、南に位置する宇和海側は海岸線などが見られます。半島の先端部分は瀬戸内海国立公園に指定され、半島腹部は佐田岬半島宇和海県立自然公園に指定されています。
《営み》
かつての佐田岬半島は、集落間は急峻な山に阻まれているため陸路での移動が困難であることから、人々の移動手段には小さな船が使われていました。近年、佐田岬半島を貫く佐田岬メロディーライン(国道)が建設され船からマイカーへと生活の主流が移りましたが、現在でも海岸沿いにはたくさんの船蔵等が見られ風情を残します。佐田岬半島に伝わる、織物、裂き織など半島独特の営みは今日に継承されています。
《柑橘》
日本きっての柑橘の産地です。年間を通じて20品種以上が出荷されています。
トレイルの最中、段々畑が天まで連なるようです。おいしさの秘密は、空と海、特徴的な石垣の集落から照りかえされる3つの太陽が甘い柑橘を育成すると言われています。
《漁業》
佐田岬半島は、一本釣りの漁でも知られています。素潜り漁も盛んで、海士が腰に鉛をつけ約30mを素潜りで高級アワビやサザエなどを採る光景を見ることができます。宇和海側は、しらす漁も盛んです。